【神戸・淡河町南僧尾】伝統をつむぐ・秋の里山イベントをレポート!

淡河町は、神戸の「都心近郊にある、自然豊かな田園地帯」として、都市と農村の魅力が共存する地域です。

「神戸」と聞くと、港や異国情緒を想像される方が多いかもしれませんが、淡河町には、日本の原風景が色濃く残っています。

オルタナティブビレッジでは、淡河町南僧尾に拠点「inadama」を構えています。

今回は、拠点のある淡河町南僧尾で開催された秋の里山イベントをレポートします!

厳島神社「神楽獅子奉納式」

2025年9月14日、南僧尾厳島神社で保存会の方々によって「神楽獅子奉納式」が行われました。

南僧尾神楽獅子舞は、室町時代から続くとされる伝統的な獅子舞です。神戸市の無形民俗文化財にも指定されています。

他地区で見られる雌獅子とは異なり、珍しい雄獅子による獅子舞で、能の節をつけた踊りが特徴的です。

「荒神祓い・剣の舞・猿獅子・五尺踊り・牡丹獅子・花の舞・寝獅子」の7つの演目が継承されています。地元の小学生や中学生も演目に参加します。

画像は、「猿獅子」の演目です。

獅子のまわりを、猿がからかうような仕草で舞います。

ドンドコと太鼓の音が大きくなると、猿が子どもたちを追いかけていきました。

逃げ回る子どもたちも生き生きとした表情でかけていきます。

逃げ切った子どもにはプレゼントも用意されています。子どもたちにとってはこれがメインイベントなのです。

南僧尾演芸会

2025年10月13日、同じく南僧尾の公会堂で、南僧尾自治会・そおカフェ主催の「南僧尾演芸会」が行われました。

会場では、まず三木落語研究会の方々による落語が披露されました。

落語家さんの巧みな話術に会場は終始笑いに包まれます。

地域の話題や暮らしに寄り添った噺(はなし)もあり、地域住民が一体となって楽しんでいる様子は、「里山暮らしの日常」の豊かさを象徴しているようでした。

落語が終わると、三味線奏者の櫛田雲童さんによる演奏が行われます。

心地よい撥の音が、淡河のゆったりと流れる時間と相まって、心に染み渡るようです。

最後には、三味線の音色に合わせて、小学生の娘さんによる民謡も披露されました。

里山が抱える光と影

淡河町のような里山には、都会では決して手に入らない魅力があります。

新鮮な空気、美しい水、採れたての農作物、そして何より濃密な人とのつながりがあります。

しかし、その「光」の裏側で、里山は深刻な「影」とも戦っています。

里山が抱える課題

  • 耕作放棄地の増加
  • 少子高齢化
  • 空き家の増加
  • 農業の後継者不足

これらの問題は、地域の文化や生活そのものを失わせかねません。

すばらしい伝統、温かいコミュニティを未来へつないでいくためには、新たな人材の獲得と新しい視点が不可欠です。

「里山で生きる」という選択を応援したい

近年、都会の喧騒を離れ、自然豊かな場所でスローライフを送りたいと考える人が増えています。

しかし、一歩踏み出すには、住む場所、仕事、そして何より「地域とのつながり」への不安が立ちはだかります。

オルタナティブビレッジは、里山が抱える課題と、里山で暮らしたい人の不安を『可能性』に変えるための架け橋でありたいと考えています。

「田舎暮らしに憧れる人」、「無農薬で安全な稲作を始めてみたい人」、「自然栽培に関心がある人」など、里山の生活に興味を持つ全ての方と、淡河町をはじめとする豊かな里山地域とをしっかりとつなぐ役割を果たしたいのです。

持続可能なコミュニティを実現する3つの要素

  • 自然栽培を通して、安心安全な食・自給自足力を身に付ける。
  • 豊かな自然の中で、子どもが持つ多彩な才能や創造力を伸ばしていく。
  • コミュニティを通して、仕事を創出し、地域とのつながりを広げていく。

一人では困難なことも、仲間と一緒ならできるかもしれません。

「里山で生きる」という選択を、一緒に実現しませんか?

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