コミュニティに有効なエッセンス「育」とは
「もし今の暮らしに不安や孤独を感じているなら、自分で暮らし(コミュニティ)をつくりませんか?」
そのために「小さく、サスティナブルなコミュニティ」をつくるという選択肢があります。
持続可能なコミュニティをつくるには、3つのエッセンス「農・育・協」が有効で、前回は「農」についてお伝えしました。
今回は「育」についてお伝えしていきます。
そもそも子どももいない時に私がなぜ教育に関心をもったのか?
それは不登校生の心理カウンセラーをしていた頃、色んな家庭を訪問しましたが、家庭環境や学校環境の実態を見て危機感を抱いたことから始まりました。
10歳から10年以上自分の部屋で引きこもってる子、
こんな状況なのに両親が共働きなので子どもが放置されている家庭もありました。
これでは親子関係も崩壊していてもはや親子だけでは解決できないような事例も沢山ありました。
こんなときにみんなで支え合えるようなコミュニティがあればと思ったこともきっかけとなりました。
そんな中、オルタナティブ教育という概念にも出会いました。
講座で詳細はお伝えしますが、オルタナティブ教育とは、
一人一人の子どもを尊重して、個性や才能を伸ばしていく教育の総称となります。
欧米では広がっていますが、日本ではまだまだ認知されてないのが現状です。
やりたいことや学びたいときに学べる環境があるので、
子どもたちは自ら自由に、自分の人生をつくっていく力を養うこともできます。
未来をつくっていくのは子どもたちなので、どのような教育を受けるのかはとても重要なことです。
そして、この能力は今の大人にとっても必要な能力です。
受け身の教育で育ってきた私たちは誰かがやってくれるという依存体質があったりします。
そういう意味で大人と子どもが共に学んでいく環境は今後のコミュニティにとって外せない要素です。
そこで、どのような教育をしていくのか?
それは本当の生きる力を身につけること、学歴だけではなく人として成長することなど、
これからの時代は特に一人一人が考え、自分で行動していかなければいけません。
そのような学ぶ姿勢が一過性ではない、持続可能な活動にもつながっていきます。
現に世界の先進的なコミュニティは奢ることなく、常に真摯になって学び続けていました。
そして、核家族など多くの家庭が直面している「弧育て」ではいずれ限界がくるため、
みんなで見守るようなスクール・コミュニティ的発想も必要だと感じています。
暮らしの土台となる「農」、常に学び続ける「育」を実践しながら、
次は最後のエッセンス「協」についてお伝えしていきます。
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